2017年6月22日木曜日

トランジスタヘッドフォンアンプキット製作の巻・・・ (Part-2)

ランジスタヘッドフォンアンプネタのPart-2。 前回は電源の動作確認まで済ませたんで、アンプ部分も片Chずつ組み立てていきたいと思う。


ずは部品番号でいうと、リファレンスNo.が1~の Lchから実装してみたところ
最初に少し補足しておきたいのだが、SEPPアンプでありがちなトラブルを防止するため、今回は少し回り道になるが、ちょっとばかり安全策を取りながら確認するステップを挟んでみたいと思う。

SEPPアンプでは一般的に無信号時でも数mA~ のアイドリング電流を出力用TRに流しておくのだが、そのバイアスを作る回路に問題があると想定外の電流が流れてしまい、出力用TRにダメージを与えてしまう ことが考えられる。
例えば、D1およびD2の 1N4148は出力用TRのバイアスを安定化させるために使われているのだが、こいつの極性を逆に取り付けてしまったとか、イモ半田で導通が途切れていたとか、破損も含めてオープンになるような状態を作ってしまうと危険だ。 本来このダイオードに流れる電流が全て出力用TRのベースに流れ込んでしまうんで、結果的に出力用TRに大電流を流してしまうことになる。 Q8とQ9のエミッタには 10Ωの抵抗が挿入されているのでこれが安全装置としても機能することになるのだが、さすがに 24Vの電源に対して電流を制限する抵抗が 10Ω×2本程度では焼け石に水だろう。


いうことで、念のために最初は R8とR9を実装せず、代わりに R1とR21に使われている 100Ωを基板ウラ面に仮付けしておくことにする。 本来のR8とR9の位置にマウントしてしまうと半田の後始末に手がかかるんで、回りのパターンとショートしないよう注意しながら仮付けしておこう。 どのように仮付けすれば良いかは、上の写真を参照して欲しい。 今回の例では、この R1、R21と C1、C21の取り付けを保留しておき、全てのテストが終わってから本来の位置にマウントするよう順番を変更することになる

最もこのような安全策を講じたとしても、最大電流が流れてしまうようなシチュエーションだと出力用TRは助かっても 100Ωの抵抗は小型なので焼けてしまう可能性があるのだが、ここは 1~2秒通電してスグに通電を止め、仮付けした抵抗が「あっちっち状態になっていなければ通電継続してテスターで電圧を測るという運用にすれば大丈夫だ。


覧の通り、R8~R9の両端にテスターを当て、0.2V弱であればバイアスは正常と判断しても良いだろう。


こまでOKであれば、仮付けした100Ω×2本を取り外し、本来のR8とR9の場所に 10Ωの抵抗を取り付けてみよう。 再度同様な方法で電圧を計測して 0.1V強であれば、出力用TRのアイドリング電流は 5mAほどなので正常範囲となる。



いては、部品番号のリファレンスNo.が21~の Rchも同様に実装してみた。



ちらも同様に計測し、異常のないことを確認しておく・・・ と。


なるステップは、まだ基板上に載せていないパーツを取り付ければ完成・・・ なんだけど、ちょっと電源をどうするかで流動的な状態になっているんで、取り回しが楽なようにコネクタで着脱できるよう配慮しておくことにする

厳密にはほんの少し穴の位置がずれているようだが、テキトーな2.5mmピッチのコネクタを加工すれば電源のプラスとマイナスのランドにマウントできそうな感触だ。 ひとまず手元に常備してある日圧XHコネクタの 3Pinタイプのヤツを用意して・・・。


ん中のピンをラジオペンチで引き抜いて、こんな感じでまとめてみた


板のウラ面も、半田のヤニを拭き取ってキレイにしておいた。 エエ感じですな


りあえず、電源は単三電池が3本入る電池フォルダを使ってみることにする。
ひとまずこの状態で音出ししてみますかね・・・

ではでは、今日のところはひとまずこの辺で・・・

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